勝どき女性鍼灸師 まなみ鍼灸院 院長のくみこです。
11日山の日もお盆も通常営業しています。
今週の版画は葛飾北斎 百物語のなかの笑ひはんにゃです。
現在では安産や子育てを司る鬼子母神の改心する前の姿である夜叉がモデルとなっています。
鬼子母神は1000人もの自分の子供がいながら人間の子供をさらって食べていた恐ろしい夜叉でした。
見かねたお釈迦さまは彼女が最もかわいがっていた末っ子を隠し、必死に探して嘆く彼女に対して「1000人のうちの一人を失ってもこれほど悲しいのであるから、一人しかいない子を取られた父母の嘆きがどれほどであるか」と諭されたと言います。
自分の犯してきた過ちに気が付き改心した夜叉は子供を守る神様になったと言います。
お釈迦様の行為は人間だけでなく、彼女自身も救うものだったわけですが、それにしてもニヤニヤしながらザクロを持つように子供の頭部を持つ鬼子母神の怖いこと怖いこと。
相手の立場というものに立って考えるというのはできそうで難しいことですね。
同じ立場になってやっとわかることって沢山あります。
何も考えずにとっていた自分の行動が他人を傷つけていたり。
他人のためにと思ってとった行動が余計なお世話だったり。
自分が同じような苦境に立たされて初めて過去の自分の行動が間違っていたと気づくってパターン。
あえて何もしないで見守るというのも愛ある行動ですよね。
数々の失敗と年齢を重ね、仏さまに近づいていけるのかなーと思う日々なのでした。
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