経絡治療専門院 院長のくみこです。
日曜日は東洋はり医学会という会の鍼灸治療の勉強会に参加してます。
11月1日の勉強会では臨床経験の長い先生たちによるがん患者に対する経絡治療家としてのアプローチという演題のシンポジウムがありました。
経絡治療の鍼やお灸を受けることにより初期のがんならば消失する可能性もあり、進行がんでもその進行を緩める、痛みや苦しみの軽減、また気力や体力が落ちずに済む、という効果が期待できます。
最近私は「あなたは自分ががんだとわかったとき、鍼灸治療を受けようと思いますか。」
という質問を誰に対してもするようになりました。答えは「受ける」か「鍼灸治療を受けたことがないし、そういう効果があるということも知らない。どこでそういう情報が入るの?」という選択です。また、抗がん剤の副作用を知っている人も増えてきていて抗がん剤を使いたくない、という人も増えてきています。
「実際にがんになったらあなたは抗がん剤を使いますか?」という質問をするとしばらく考えて「使うかも」という人が多いです。
がんを患ったとき、どのような治療を選択するかは本人の自由だと思うのです。ただ、できるだけの情報を集め、また家族がいるならばよく家族と話し合ってどうするのかは決めたほうがいいと思います。がんと分かると本人、周囲の人間は驚き動揺してどうしたらいいかわからなくなります。「自分はがんでもう助からない」という思い込みで亡くなることは多いのではないかと思います。生活や意識を良い方向に向かわせ治ることを本人も周囲も信じてあげることで苦しみが少ない、寿命が長くなる、もしかしたらがんそのものも無くなるかもしれません。
昨年、母をがんで亡くしました。鍼灸に興味のなかった母は鍼治療も拒み、治療は抗がん剤のみであっという間に弱って苦しんで苦しんで死んでいきました。もっと違う生き方死に方があったのではないかと思うのですがもう終わったことですね。
病気と闘う心構えは人生に対する心構えと似ていると思うのです。その時に選択したことが正解か間違っているのかわからないです。ですがこれだけ情報があふれているのでたくさんある選択支のなかで最善の選択ができるようにしたいものですね。
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