院長のくみこです。
胡蝶蘭の花って咲いてからさらに大きくなるんですね、知らなかったです。
先日GWに栃木にある夫の祖母宅へお邪魔しました。
夫の祖母は93歳になりますが、基本的に元気で自立心旺盛です。
でも足が悪いので時々無理をして一人で起き上がれなくなる時があります。
去年動けなくなった時にはここ数年徐々に進んでいた認知症の傾向が悪化し、もう家での介護は無理かもしれないという覚悟を一緒に住んでいる家族や私たちがしました。現実にはない話をしたり家の中でも移動は車いす、入浴はデーサービスで、横になっていることが多くなってしまいました。
ここ数年、私の鍼治療をすごく楽しみに待っているのでとりあえず栃木に行ったら治療をしていました。1、2か月に一回くらいの頻度でしたがおばあちゃんが言うには1か月くらい身体が軽くて気持ちがいいとのこと。
主な症状としては手足のしびれ、足の痛み、目の疲れなどですが1、2か月に一回だしどれだけ効果が出せているんだろうと内心謎でした。
電話でおばあちゃんの状態は悪くないよと聞いていたのですが、GWにお邪魔すると自力で歩いているうえに一人で入浴もできて会話もふつうに、というかキレッキレで話していました。ここ最近は同じ話を何度もしていたのに新作を聞くことができました。
どうやら認知症の薬(名前はふせます)が効を奏しているらしい、とのことですが医師にもあれだけ状態が悪くなった人がここまで回復したのは初めて見た、と言われたそうです。
私が鍼をしながら「鍼治療してたからじゃない?」と軽口をたたくとおばあちゃんは真顔で「そうだね」と答え、治療が終わったら「うまくなったな」と上からなモノ言いで(笑)お褒めの言葉をもらいました。私が「ありがとう、おばあちゃんがずっと治療受けてくれたからだね」と言うとまたもや真顔で「違うよ、自分ががんばったからだよ」と言ってくれました。
このおばあちゃんすっごく口の悪い人なので(笑)ちょっと驚いてしまいましたがとりあえず本人が鍼が効いてると信じてくれているようなので、鍼治療と認知症の薬の相乗効果かな、と思いました。
何よりも本人の治るという意気込み、治るためには何でもやってみるという気もちが良い結果を生んだのだろうと思いますが、おばあちゃんの私に対する信頼と愛情も感じられ、治療師になって良かったなあと思ったエピソードでした。
コメントをお書きください